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企業情報
社名: 中国ゴム工業株式会社
住所: 〒653-0022
神戸市長田区東尻池町5丁目2番28号
TEL: 078-685-3111
FAX: 078-685-3113
URL: http://www.cr-kobe.jp/
E-Mail: info@cr-kobe.jp
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ゴムの歴史

ゴムの発見

古来、メキシコ地方にはゴムの木が生息しており、この木が傷ついたりして自然に樹液が流れる事があります。その樹液が木の下で固まって野生ゴムになります。これを昔からメキシコ地方の人々は、遊びでボールとして使ったり水筒といったような簡単な器として用いたりしてきたようです。
 さて、文明社会とゴムとの遭遇と言えば、コロンブスが初めてヨーロッパに伝えた事によると言われています。
 コロンブスの2回目の新大陸航海時に、ハイチ島において原住民の子供たちが樹液から作った黒いボールで遊んでいるところを見て発見したと言われています。
 ゴムの発展はまだ遠い未来で、この後200年余りの間は、ゴムの利用方法と言えば、おもちゃや防水布等であり、ゴムの基本特性である弾性とは関係のない使用用途として使われてきました。

ゴムの加硫方法の発見

1770年代、マッキントッシュによるゴム引布の成功で、ゴム工業はイギリスを中心に発展しました。しかし、この頃(ころ)のゴムは、当初、夏は暑さでベトベトで、冬は寒さでカチカチといった具合で、温度の影響を受け易(やす)いという問題点がありました。これを改善するため人々により多種の研究がなされてきました。
 1839年、アメリカのグッドイヤーが、硫黄による天然ゴムの架橋を発見しました。
 研究室で寝てしまった彼のゴム靴に実験中に使っていた薬品がこぼれ、これがストーブで加熱され、翌朝目覚めた彼はゴム靴の弾性が増大している事に気付き発見しました。この発見には、幾つか諸説あるようで、泊まっていたホテルで、硫黄を混ぜたゴムの切れ端をストーブの上に何げなく置き、しばらくして見てみると、熱によりベタベタになっているはずのゴムが革状になり、弾性力を持っている事に気付き発見したというエピソードも残っているようです。
 いずれにしても、偶然により、硫黄によって硬くなり弾性を有する加硫ゴムは発見されました。
 この他(ほか)にも、電気絶縁性や耐久性などの特性を持つことがわかり、工業用材料としての価値は上がりました。

ゴム工業の発展

1843年 イギリスのハンコックによりゴムの加硫は、ゴムと硫黄の化学結合によるものと発見し、ゴムの加工と機械を発明し数々の加硫方法を開発しました。
1887年 スコットランドのジョン・ボイド・ダンロップが空気入りタイヤを考案し三輪車に使用され、以降、ガソリン自動車の発明と共にゴムも開発されていきまた。
利用価値の拡大とともに供給不足となり、価格は大暴騰しました。当時、ゴムは、南米アマゾン流域でのみ採取されていました。
そこで、イギリスは、ゴムの移植を考えます。植民地を持っていた東南アジア各地にゴム農園を作りました。こうして、ゴムのプランテーションは確立されていきました。

産業の発展(自動車工業など)や戦争などにより天然ゴムの需要は一気に増大していき、その中で合成ゴムの化学的研究は進められていきます。
天然ゴムと比べて、合成ゴムの歴史は、新しいものです。始まりは、天然ゴムの組成解明の化学的研究からです。
1860年、G.ウィリアムズによる天然ゴムからイソプレンの単離は、合成ゴムにとって画期的な出来事でした。実際に実用的に用いられる合成ゴムが製造されたのは、第一次世界大戦の時で、世界初の合成ゴムは、天然ゴムの生産地を持たないドイツの代替品を工業的に合成しようという試みの結果でした。その後、ソ連、アメリカやドイツにおいて合成ゴムの工業的生産が始まっています。
そして、アメリカにおいて第二次世界大戦中に、GR-S(現在のSBR)の工業的生産が始まります。この合成ゴムは、戦時下において大きく成長し今日の合成ゴムの基礎を築くこととなりました。
20世紀初頭において、天然ゴムが持たない諸性質を持った合成ゴムの研究開発は盛んになっていき、"汎用(はんよう)合成ゴム"、"特殊合成ゴム"や"高機能性合成ゴム"と発展していきます。

英単語rubberの語源

1770年、イギリスにおいて、ゴムには紙に書いた鉛筆の文字を消すことできるという性質が発見されました。これが消しゴムの始まりです。そして、これは市販されるようになり"rub out(擦り消す)"と呼ばれました。これから派生し、ゴムを意味する英単語"rubber"は用いられるようになりました。

野生ゴムは財宝

野生ゴムは、アマゾン川流域でのみ繁殖しており、高価なものであり"黒い黄金"と呼ばれていました。
1876年、イギリスのH.ウィッカムは、ゴムの種子の禁輸政策をとっていたブラジルから種子の持ち出しに成功します。ロンドンの植物園に蒔(ま)かれた種子は芽を出し、その苗木は、当時、イギリス領であった東南アジア各地において栽培されるようになります。こうして、イギリスは、長期にわたり天然ゴムを独占する事になります。

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